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2009年4月30日 (木)

幕張の家(2005/設計:有田佳生)近況報告

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2005年に引渡しをした「幕張の家」を久しぶりに訪ねました。区画整理の始まったばかりだった竣工時は、この住宅がポツんと1軒だけ建っている状況でした。区画整理事業では、隣に何が建つのかは教えてもらえません。隣地の区画割りさえいつのまにか変更されます。将来周囲に何が建つのか、ほとんど情報が無い中での設計は、ある意味特殊なものでした。(ちなみに竣工時には舗装完了予定だった前面道路は未だに完成していません)

4年弱が経過し、ようやく周辺の換地も進み、隣地に住宅が建ち風景も変化してきました。
(下の写真中央に見えるのが「幕張の家」)

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周囲との差が際立っていてます。逆に言えば、どの家も「幕張の家」にならった建ち方はしてくれなかったということなのかもしれません。世の中ではまだまだ 、家は部屋数が多く広い方が良いというのが当たり前の価値観です。建築の中に余白(空白)を作ろうとする傾向にある私の設計と並ぶとその志向の差が現れます。

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そういう意味では街区の中の余白とも言える「幕張の家」の庭は、だいぶ賑やかになってきました。造園業者に植えてもらった大きめの木以外、地被の大半は奥様、枕木やタイル、石は御主人の手によリます。計画中は「庭が大きくても手入れしないかもなぁ」と仰っていましたが、4年後にはこうなりました。

室内は荷物も増えず、殆ど変化がありません。住まい手の思想の現れです。

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昼過ぎから話し込み、夕食までごちそうになり、帰宅しました。

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