2022年11月10日 (木)

桜ヶ丘の住宅(竣工から6年半)

引き渡しから6年半が経った桜ヶ丘の住宅の施主から「長女が中学生になったので、子供部屋を2分割して欲しい」との依頼があり伺いました。これまでは「子供部屋」は”寝室”として2人姉妹で一緒に使っていて、”勉強”は「子供リビング」に勉強机を2つ置いてしていたようです。設計時の想定通りです。将来分割ができるよう子供部屋には入口を2つ設けておきましたので、今回のリフォーム工事は間仕切り壁とエアコンの設置です。
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ずっと空地だった隣地に住宅が建設中でした。奥様曰く「最初はがっかりしたのですが、プライバシーが守れしっとりとした良い雰囲気にむしろなりました」とのことでした。よかったです。隣の住宅の工事が始まってから鴨は来なくなったそうです。
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(撮影:2022年10月17日)

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2022年10月17日 (月)

紀尾井清堂(2020/設計:内藤廣)

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「思ったようにつくってください、機能はそれに合わせて後から考えますから」という夢のような依頼からこの建築は設計されたそうだ。それも東京のど真ん中の超一等地に。
見学させて頂いて改めて「自由」の恐ろしさについて考えさせられました。同じく「自由」と戦い、同時期に竣工したKAIT広場(設計:石上純也)と紀尾井清堂をセットで見学されることをお薦めします。
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(撮影:2022年10月8日)

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2022年10月10日 (月)

ポーラ美術館(2002/設計:日建設計 担当:安田幸一)

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箱根にあるポーラ美術館を見に行って来ました。
この美術館は車でアクセスするしかないのですが、緑のトンネルを抜ける箱根の峠道のドライブ〜ポーラ美術館〜建物周りに計画された遊歩道の散策までを含めて、この建築を体験する一連の物語が素晴らしく良くデザインされています。車でしか行けないこの山の中に美術館を建てようと思った決断も凄いし、建築の建ち方も素晴らしい。傾斜地にすり鉢状の穴をあけ、その中に免震構造で擁壁から縁を切った状態で建物が浮きながら埋め込まれている。よくこんな事しようと思ったなとクラクラします。恐ろしく大変な工事であり、同時に物凄くワクワクした工事だったろうと想像できます。なにしろ森の中にすり鉢状の擁壁を作るだけでも一大プロジェクトです。
建物の周りには森を散策する遊歩道がデザインされており、その道からはこの建物が山に"浮きながら埋まっている"状態も見ることができます。その様子を見れば建築にあまり詳しくない人にもおそらくこの建築の凄さが伝わるのではないかと思います。伝わるように建築も遊歩道もデザインされています。そこがこの建築の強さです。
とにかくかなりお金がかかった建築です。こういう建物は、ともすると高価な素材や凝ったディテールの方が目立ってしまって、肝心の建築の本質がピンボケになる場合もあると思いますが、この美術館はそういった事がなく、建築の狙いがビシっとかつ無理なく自然に伝わってきました。これは実は凄いことなんじゃないかと思います。このタイプの建築でお金の無駄使い感を感じさせないって多分凄く難しい。
今回はMTのMAZDAロードスター990Sをレンタカーして行きました。天気の良い日にMTのオープンカーで行くのがお薦めの美術館です。
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(撮影:2022年9月27日)

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2022年7月 4日 (月)

東京工芸大学

昨年度より東京工芸大学にて非常勤講師をさせて頂いています。写真は昨年度の建築学科の優秀作品を集めた冊子です。かなりキチンと編集されています。掲載された幾つかの作品に指導教員として作品講評コメントを書かせて頂きました。
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2022年5月 5日 (木)

KAIT広場(2020/設計:石上純也)

神奈川工科大学のKAIT広場を見学した。ひとことで言えば「凄まじい」。海外からでも見に(体感しに)来る価値は充分にある。KAIT工房も凄い建築だと思うが、それを軽々と飛び越えていた。いきなりKAIT工房という名作を創りながら更にそれを超えるものを創ることができる才能と精神力には感服させられる。KAIT工房はそのExtremeさを頭で理解する建築だが、KAIT広場のそれは身体で体感できる。確かに建築の内部に”地平線”的なるものが創り出されていた。このプロジェクトの計画案が発表された際に「こんなもの実現できるはずが無い」と思ってしまった自分が恥ずかしいし情けない。凡人と天才の差をまざまざと見せつけられた。
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(撮影:2022年4月20日)

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2022年4月 4日 (月)

軽井沢 千住博美術館(2011/設計:西沢立衛)

元の敷地の傾斜をそのまま床に反映させた傾斜床を持つ内部空間は、写真から想像するよりもずっと良かったです。写真では(おそらく動画でも)実感するのが難しい、素晴らしい空間でした。法規的な難題も巧妙に解かれていて、コンセプトがピュアに実現されている凄い建築です。(残念ながら内部撮影禁止)追記:もしかしたら、私の体験した日本の美術館の中でも一番お薦めかもしれません。
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(撮影:2022年4月2日)

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2022年2月26日 (土)

新宿 TOKYU MILANO 再開発計画(建設中/設計:永山祐子)

この建物の外壁は噴水をイメージしているそうです。前出のルイ・ヴィトン同様「水」の表現ですが、またちょっと違った趣です。(ルイ・ヴィトンはめちゃくちゃお金がかかっていると思います)
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(撮影:2022年2月26日)

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2022年1月16日 (日)

ルイ・ヴィトン銀座並木通り店(2021/設計:青木淳)

この外壁はすごい。
4枚のガラスと、黄色い光を反射するコーティングと青色の光を反射するフィルムを積層して、この光の揺らめきを作り出している。水の柱をイメージしたものらしいが、ここまで”液体感”を再現できている建築は他にないと思う。
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(撮影:2022年1月15日)

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2021年11月27日 (土)

instagramはじめました

すでに巷では若者のinstagram離れが進んでいるらしいですね。
タイミング悪すぎw
https://www.instagram.com/ya__archi/

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2021年10月13日 (水)

ホームページ リニューアル

ホームページをリニューアルしました。
スマホにも対応するようになりました!
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2021年9月22日 (水)

「幕張の家」塀設置

2019年に「幕張の家」の庭に木製の塀を設置しました。今まであった生垣は撤去しました。新規の塀はスキマから覗かれにくく、かつ風を通しやすいデザインとしました。写真は2021年のものです。
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(写真撮影:2021年05月26日)

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2021年5月 3日 (月)

関西国際空港(1994/設計:レンゾ・ピアノ)

トランジットで初めて利用しました。
コロナ禍の関西国際空港です。
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(撮影:2021年3月17日)

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2021年1月31日 (日)

中銀カプセルタワー(1972/設計:黒川紀章)

知人が部屋を借りたので、中銀カプセルタワーに行ってきました。このカプセルタワーは大きなビルの一部だったのですね。2階までの基壇部分は隣のビルと共有しています。因みに、漫画「アキラ」(大友克洋)が発表され、映画「ブレードランナー」(監督:リドリー・スコット)が公開されたのが、この建物竣工から10年後の1982年です。
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(撮影:2021年01月29日)

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2020年10月18日 (日)

日本工学院専門学校 専攻実習

日本工学院専門学校で今担当している2年生前期授業では、住宅の設計を行います。学校からの「大学と差別化するため、より実務的な事を教えて欲しい」との要望により、間取りを考えるところから軸組模型を作るまでの演習ができるようプログラムを作りました。敷地・法的条件や仮想施主の要望などをまとめた課題文に沿って各学生がそれぞれ間取りを考え、柱・梁の位置を決め、寸法表から梁せいを求め、伏せ図・軸組図を作成しそれを元にS=1/30の軸組模型を作ります。
3時間15回の授業内で納まるように、「四角い平面で総二階とする」「切妻屋根とする」「ベランダではなくサンルームとする」「ロフトは作らない」等々、条件にはかなり制限をかけているのですが、それでも約30棟の様々なバリエーションの住宅が出来上がりました。二級建築士試験対策も視野に入れた、大学ではあまりやらないような専門学校らしい授業だと思います。
いくつか模型写真を載せてみます。それぞれ、違っているのが分かるでしょうか。
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2020年9月25日 (金)

台湾の巻尺

台湾から来た留学生に巻尺を見せてもらいました。台湾では寸法についても細かく風水が割り当てられていて、赤い文字のところは使っても良い寸法、黒い文字のところは使わない方が良い寸法だそうです。設計者も大工さんも大変ですね汗。
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2020年4月22日 (水)

須田悦弘

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大好きな美術家「須田悦弘」の展覧会(志村ふくみ・洋子×須田悦弘/THE GINZA SPACE)を見に行きました。作品にどこまで近寄ってもよく、写真も撮ってもよい展覧会。何時間でも見てられます。
「どこがいいの?超絶技巧の彫刻家なんていくらでもいるじゃない?」と問われてもうまく答えることがませんが、そこ(簡単には言語化できないところ)が須田さんの作品の凄いところだと思っています。
「生と死」とか「喜びと悲しみ」とか「明と暗」とか「余白と反余白」とかいう対義語的な”雰囲気”のバランス具合が私の心情にピタっとくるのではないかと、今はなんとなく思っています。
資生堂のギャラリーで催された今回の展覧会では、四季の花が古い化粧瓶と共に展示されていました。
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(撮影:2020年02月25日)

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2020年4月20日 (月)

広島逓信病院旧外来棟(1935/設計:山田守)

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私の実家の近くにある、山田守が30歳前後の頃に設計した作品です。数年前「すごくプロポーションの良い建築だよなぁ」と思って調べてみて初めて知りました。彼がモダニズムやバウハウスの影響を受けた後の作品だということがうかがえます。
山田守といえば、日本武道館(1964)や京都タワー(1964)のイメージが強いですが、こんなシュッとした建築も設計していたんですね。
彼がよく使うデザイン言語である角丸がこの建築にも控えめに現われています。
現在残っているのは建設当時の建物の一部分ですが、最近、被爆資料館として解放されるようになりました。
(手前にあるスロープと階段はその際に設置されたものです)
原爆投下の時にも活動していたであろうこの病院が、資料館となった意義は大きいように思います。
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(撮影:2019年12月1日)

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おりづるタワー(2016/設計:三分一博)

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(撮影:2019年11月30日)

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2019年11月 2日 (土)

現代住宅の納まり手帖

彰国社から出版された「現代住宅の納まり手帖」に「幕張の家」が掲載されました。「1990年代以降、新しい感覚を示唆してきた現代住宅に焦点を当て、その新しさを成立させている100のディテールを部位別に紹介(彰国社ホームページより抜粋)」している本です。
添付したのは、カメラマンさんが撮影して下さっている合間に私が撮った写真です。竣工から14年経った「幕張の家」です。
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(撮影:2019年5月17日)

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2019年6月26日 (水)

すみだ北斎美術館(2016/設計:妹島和世)

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(撮影:2019年06月21日)

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2019年6月20日 (木)

鴨の家から2019

「桜ヶ丘の住宅」に今年も鴨のつがいが来たようです。「鴨の季節になりました。今年もやって来ましたよ」と写真を送って頂きました。散らばっているのはタマゴじゃありません。ゴルフボールです。素敵な写真です。

毎年言っていますが、「鴨さん、なんでこの家なんですか?!」
嬉しいです。
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2019年4月30日 (火)

門脇邸(2018/設計:門脇耕三)

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(撮影:2019年04月06日)

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2019年3月26日 (火)

WKB(2014/設計:新関謙一郎)

構造設計家多田脩二さんの事務所兼住宅であるWKBに、打合せに行ってきました。初、新関建築体験です。予想よりもボリュームが小さく、街のスケールにフィットしていました。
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2019年1月16日 (水)

センセイの鞄(2001/川上弘美)

先日、お昼の定食屋さんで川上弘美の小説「センセイの鞄」を読んでいたら、以下のようなくだりがあり、一人で笑ってしまいました。
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「鮎子は、元気なの」わたしが聞くと、小島孝はうん、と頷いた。
「その上司と結婚して、三階建て2×4(ツーバイフォー)住宅に住んでるらしい」
ツーバイフォーか、とわたしが言い、ツーバイフォーなんだ、と小島孝が答えた。
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注記:鮎子は小島孝の元嫁で、上司とは元々不倫関係。同窓会的花見での会話です。

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2019年1月 8日 (火)

緑が丘の住宅(1975/設計:長谷川逸子)

解体2日前の「緑が丘の住宅」を見学しに行って来ました。小さい空間、大きい空間、小さい空間、大きい空間…、を効率よく配置することを1本の補助線で解こうとした試みなのだなと思いました。建物の隅々に1970年代の空気が宿っているように感じました。この住宅が建ってから1年ほどの間に、安藤忠雄の「住吉の長屋」、伊東豊雄の「中野本町の家」、篠原一男の「上原通りの住宅」が竣工しています。まったく、スゴイ時代です。
こちらに平面図が掲載されています。

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2018年11月25日 (日)

Houzz Japan特集記事

「幕張の家」がHouzz Japanの特集記事「日本的な洗練と落ち着きが共存する和モダンの家」で取り上げられました。どうもありがとうございました。

ご覧になってみてください。記事はコチラです。

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2018年8月 4日 (土)

カブトムシの来るレストラン

生き物ネタが続きます。名古屋が観測史上最高気温40.3度を記録した昨日の夜9:30頃、「南山のレストラン」(名古屋市昭和区)にカブトムシが飛来した、と写真を送っていただきました。結構車通りの多い交差点に位置しているのになぜなんでしょう?

写真はレストランのテラスです。デッキは、主に北米からカナダで採れる杉材で敷いてあります。(あまりカブトムシと相性がいい材とは思えないけれど)
カブトムシもなんとなくこのレストランの居心地の良さを分かってくれたのだと信じたいです。
カブトムシ君ありがとう!困難な完全変態を経てよくここまでたどり着いてくれました。夏ですね。
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2018年5月29日 (火)

鴨の来る家2018

「桜ヶ丘の住宅」のご主人より、「鴨がくる季節になりました。今年は小さめの若いつがいです」との写真メールを頂きました。(この家は、2016年に竣工し、2017年からなぜか鴨が遊びに来るようになりました。今年で2年連続の来訪です。2017の鴨の様子はこちら。)

なんでこの家なんだ!!
なんで若いつがいがやってくるんだ!
去年のつがいはどこへ行った?!
若いつがいは去年のつがいの子供なのか?!
子供が1年でもう結婚したってことなのか?!
鴨の夫婦って仲いいのね!!
なんで、2代にわたってこの家に来るの?!
昔から毎年鴨の来ていた土地に、たまたま家を建ててしまったということなのか?!

色々聞きたいことはありますが、鴨は答えてくれません。
でも、鴨に好かれる住宅になって嬉しいです。
写真は鴨in南の庭ですね。

どんだけリラックスしてるんだよ!


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2018年3月28日 (水)

新しいレビュー掲載

いつも大変お世話になっている、かしの木建設の吉田亮輔さんが、建築サイトhouzzに有田事務所のレビューを投稿してくださいました。吉田さんは2013年「第29回全国青年技能競技大会」で金賞に輝いた凄い大工さんで、「幕張の家」と「舞浜の住宅」の現場でお世話になりました。「舞浜の住宅」では棟梁をして下さいました。デザインのことも分かる大変頼り甲斐のある大工さんです。恐縮します。ありがとうございました。そのレビューはこちらです。

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2018年3月25日 (日)

「桜ヶ丘の住宅」にワンちゃん加わる

「桜ヶ丘の住宅」設計のご依頼を頂いた時、このご家族の一員には1匹の老犬がいました。打合せに伺うとその黒くて大きなレトリバーが常に傍にいたのですが、残念なことに工事に入る前に亡くなりました。ご家族の思いもあり、住宅は当初の計画どおり犬の居場所を確保した状態で竣工し、主のいないそのスペースは今まで掃除機ルンバの基地になっていました。
あれからまもなく2年、ご家族から「新弟子を迎えました」「ピッタリです」との写真メールを頂きました。この新人ワンちゃんにもこの家を気に入ってもらえると嬉しいです。
リビング・ダイニングは30畳あるし、芝生のお庭も広いよ。ケージにホットカーペットが敷けるように専用コンセントも用意してあるよ。よろしくね。
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«「桜ヶ丘の住宅」がhomifyインドネシア版で紹介されました